鬼滅で再燃「チケット転売」、企業や消費者の対策とは

10月から公開された映画「鬼滅の刃」が社会現象になりました。これ合わせて大量の映画チケット転売が起きたのは記憶に新しいでしょう。

今回の記事では、こうしたチケットの不正転売について、売る側・買う側それぞれの具体的な対策をご紹介します。

「チケット転売」最新状況

フリマアプリにより「転売」行為は大衆化し、より気軽に行えるものとなりました。これにより、少しでも品薄になりそうなものに対し、買い占めなどが起こります。
その中でも「チケット」は興業の回数が限られ、またコロナ対策で人数制限がかけられることも多いため、転売のターゲットになりやすく、対策の重要性が増しています。

最近のチケット転売事例は書類送検に至る事例も多く、
・ベイスターズのチケット転売疑い 男を書類送検(10月23日 産経新聞)
・嵐のチケット高額転売、被告に有罪判決 大阪地裁(8月27日 日本経済新聞)

などがニュースとなりました。

これは、チケットの転売対策として、俗に言う「チケット転売禁止法」が昨年施行されたためです。

この法律で「興行主が転売を禁止すると定めたチケット(特定興業入場券)」の「定価を超えた額」での転売は禁じられるようになりました。上記のベイスターズでは1万2700円相当のチケットを2万2500円で、嵐のチケットは購入額より高い計29万8000円で販売したとのことです。

法律面で保護されるチケットの転売は、こうした法規制などの対策から収束していくことと思われます。

一方で、話題となった「鬼滅の刃」映画チケットや奈良国立博物館の「正倉院展」入場チケットが希少価値の高さから転売の餌食となっています。「鬼滅」や博物館などの法的に転売可能なチケットは今後も転売行為が続くとみられ、企業も対策に乗り出しています。

企業によるチケット転売対策

企業による転売対策としては、大まかに「自社のルール内での転売を公認」「電子チケットの取り扱い」が挙げられます。

公式転売サイトの設置

公式転売サイトとしては、チケットぴあの運営する「チケトレ」が挙げられます。
https://tiketore.com/

音楽事業団体(音制連、音事協、ACPC)公認のチケット2次売買サービスで、転売屋対策として取引価格は券面価格(=小売価格)で固定。購入者向けの返金補償をつけるなど、公認サイトとしての安心感を訴求しています。

こうしたサイトを利用することでチケットが定価以上の価格で取引されるといった事態を防ぎつつ、チケット購入者がイベントに行けなくなった場合の救済が可能になり、さらに転売チケットを購入した人が偽造チケットを買ってしまうといったトラブルの対策にも繋がります。

電子チケットの整備

エンタメ業界を中心にアナログな紙文化が色濃く残る中、転売対策として電子チケット導入も着々と進んでいます。電子チケットは購入時の価格だけではなく、入場までの流れや転売時の価格や流通経路も主催者側が把握でき、悪質な転売に繋がらないとされています。
入場時も「もぎり」ではなくQRコードや電子スタンプにすることで不正を防止し、運営側が入場までの来場者の流れを細やかに追跡することが可能になります。

消費者ができるチケット転売対策

次に、消費者側ができるチケット転売対策をみていきます。自身が転売する場合と、転売チケットを購入する場合をそれぞれみていきましょう。

【転売時】…定価以下での出品

チケットをやむなく手放す際、「特定興業入場券」にあたる券を定価以上で販売した場合、上記のように書類送検・有罪判決となるリスクが数年前よりも格段に高まりました。

フリマアプリは利用者が1700万人以上(メルカリIR資料より)と多く、購入したいと考えている人に譲る手段として有効ですが、定価よりも高い値段で出品するのは避けましょう。公式リセールサイトの利用もおすすめです。

【転売・購入時】…公式転売サイトの利用(転売屋から買わない)

チケットの転売を行うユーザーはフリマアプリやマーケットプレイスを利用しますが、明らかに法外な転売価格をつけた出品者が存在します。

各種チケット公式転売サイトであれば、転売対策がなされ、高額転売がシステム的に不可能になっています。

コンサートやライブであれば「チケトレ」
野球であれば「チケスト」などが公式リセールを行っています。

定価超えチケットを出さない・買わない

確実にできる対策は、定価を超えるチケットを出さないこと、そして欲しくても「転売屋から買わないこと」。これを守れば法律違反や書類送検といった事件から身を守れます。

転売ビジネスは買う人がいるからこそ成立します。個々人の対策として転売屋から買う人がいなくなれば、悪質な転売行為は鎮静化します。

企業側も、今後に向けさらなる転売対策が必要です。転売屋への販売をシステムで防止する「与信」システムの導入や、上記のような公式転売サイトの活用、電子化など、様々な角度から対策を検討してみてはいかがでしょうか。

参考文献

ベイスターズのチケット転売疑い 男を書類送検(10月23日 産経新聞)https://www.sankei.com/affairs/news/201023/afr2010230028-n1.html

嵐のチケット高額転売、被告に有罪判決 大阪地裁(8月27日 日本経済新聞)https://www.nikkei.com/article/DGXMZO63105230X20C20A8AC8000/

チケトレ はじめての方へ(公式サイトより)https://tiketore.com/magazines/guide/beginner

電子チケット・電子スタンプ開発企業 https://moala.playground.live/

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