今後激増?「SNS転売」への具体的対策とは

販促にアフィリエイトなどを活用する場合、今後確実に増加すると言われているのがSNSを活用した販売です。

また、SNSを活用した「インフルエンサー」や「ライブバイヤー」による、中古品転売や無在庫転売も今後増えていくでしょう。既に国内向けライブ配信アプリは多数存在し、こうしたSNSを活用した物販に参入する人物も多くいます。

では、EC事業者はこうしたSNS転売を行う個人に対し、どのような対策を練る必要があるでしょうか。考えてみます。

SNS転売の種類

ここからは、SNS転売の主役になっていくと思われる2つの属性を紹介します。

インフルエンサー

インフルエンサーとは一言で言えば影響力の大きな人です。SNSのフォロワーが1万人を超えていたり、YouTubeのチャンネル登録者が1万人を超えてたりなど、「その人が情報を発信する」こと自体が価値になっている人物がインフルエンサーと言えます。

こうしたインフルエンサーが中古品を仕入れて転売を行ったり、あるいは無在庫転売を行う動きは今後活発化していくと見込まれます。実際にインフルエンサーがBASEのアカウントを開設しオリジナルグッズの販売を行っている他、BASEの公式も「無在庫でノーリスク」を前提としたサービス紹介を行っています。

こうした参入障壁の低さは、個人単位で活動することの多いインフルエンサーにとって追い風です。

さらに、インフルエンサー自身が行う転売のほかに、インフルエンサーに便乗して行う転売も考えられます。インフルエンサーが紹介した商品を買い占め、商品紹介動画のコメント欄やSNSのコメント欄に購入リンクを張ったり、フリマアプリやECサイトで販売を行なったりといったパターンがこれに該当します。

ライブ販売

「ライブコマース」という単語を聞いたことはありますでしょうか。中国を中心に2年ほど前から脚光を浴び始め、ECの「実物を見ないとわからない」「売り手の顔が見えず怖い」といったネガへの対策となる販売方法として、日本にも波が押し寄せています。

かつてメルカリがライブ販売のシステムを整えたことがありましたが、採算が合わずサービス終了となりました。その後、特にコロナ前後で、SNSのライブ配信機能を使った物販が成長。今後、日本でも販売チャネルの一つになっていくと思われます。

既にライブ販売で、日本で仕入れた中古品を中国向けに転売する動きは活発になっています。日本でも今後、何かしらの対策しない限り、自然とライブ販売の市場規模は増えていくでしょう。

SNS転売による影響

Young Asia friendly girl live video blog (vlogger) and sales shoes in online e-commerce shopping at shop.

こうしたインフルエンサーやライブ販売によって、自社の商品がSNS転売の対象になった場合、どのようなことが考えられるでしょうか。対策も考察します。

プラス面:短期的な売り上げ増加、新規顧客

ポジティブな方面では、これまで様々な売上対策をしてもリーチ出来なかった顧客層にリーチできるということです。インフルエンサーにはキャラクターごとにファンの特性が分かれる傾向にあるため、自社製品のターゲットに近いインフルエンサーやライブバイヤーが自社製品を取り上げた場合、短期間で大幅な売上増加が期待できます。

この場合、自社は売上の増加、インフルエンサーやバイヤーはアフィリエイト報酬や転売の利ざや獲得、消費者はおすすめ商品が入手できハッピーと、三方良しの状態を生み出すことが出来ます。

マイナス面:ブランドの毀損、炎上リスク

一方で、インフルエンサーやライブバイヤーによる転売はブランド毀損や炎上リスクがあり、対策が難しいことが挙げられます。

インフルエンサーマーケティングといって企業側からインフルエンサーに依頼をして情報発信をする場合は安心できますが、いわゆる企業案件を取らないインフルエンサーの中には、「迷惑系ユーチューバー」といった、決して褒められるべきでない手段で注目を集める人物がいることも注意が必要です。

例えば、SNSで話題を呼びそうな、センシティブなものが考えられます。

・○○(自社製品)を海に捨ててみた

・○○(自社製品)が転売でめっちゃ儲かる!

・○○(自社製品)をおっぱいに挟んでみた♡

などの方法で情報が拡散した場合、決して万人受けしないことは自明です。SNSでの炎上対策も、言ってしまえば第三者が勝手に起こしたものですが、先述の「企業案件」が増加した昨今、理解は得にくくなっています。

また転売が活発化することで、

・聞いたのと違う商品が届いた

・買った商品が定価と違う

・明らかに開封済みのものが送られてきた

というクレームが出回り、SNS上でも評判を悪化させ、ブランドを毀損するといったことが考えられます。

SNSの確認や大量購入者の確認を

こうしたインフルエンサーやライブバイヤーがSNSなどで行う転売行為を、ブランドホルダーが制御することはほぼ不可能です。

対策として、アフィリエイト案件を停止したり、販路を絞り個数制限を掛けるといったことが考えられます。

直接契約も視野に

影響力をもつ人物が自社の商材を取り上げてもらうことは、基本的に歓迎すべきでしょう。その一方でどういった意見を持つ人物が潜むかわからないのがSNSの怖さでもあります。ライブ販売やインフルエンサーによる販売が好調であるならば、アフィリエイトを経由させるのではなく、自社と直接契約を結ぶのも手です。

こうした動きをいち早く確認するためにも、SNSでこまめに確認をする(エゴサーチ)や、大量購入者が存在した場合に転売やブランド毀損リスクを最低限に抑える与信システムの導入の重要性が今後増していくでしょう。

EC経由の場合、与信を通すと安心

また、不自然な大量購入や高頻度の購買は、買い占めや無在庫転売に繋がっている可能性があります。at scoreなどの与信管理システムを導入して、同一人物による大量購入や不自然な購入を検知できるようにすることで、SNS上で不正転売を行う人物や、インフルエンサー、ライブバイヤーなどの動きを手間なく確認することができます。

【参考文献】

Ferret「新しい物販の形!いま流行中のライブコマースプラットフォーム5選」https://ferret-plus.com/9574

Impress「今さら聞けない!インフルエンサーとは?」https://webtan.impress.co.jp/u/2018/07/30/30079

古物商の教科書「【ライブコマースで稼ぐ!】古物(中古品)売買を始める際の注意点」 https://kobutsukyoka.jp/know-how/live-commerce-point/

リサイクル通信「第8回国際宝飾展、海外からの視線熱くライブバイヤー急増」https://www.recycle-tsushin.com/news/detail_5334.php

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